今月の一品
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瓢箪

寒天~隠元さんが伝えたもの

2014年7月29日
寒天~隠元さんが伝えたもの

今週のお菓子は壽福製「柚みぞれ」。
道明寺をたっぷりと使って寒天でかためた見た目も涼やかなお菓子です。
冷たく冷やして、つるりといただきましょう。

日本文化に多大な影響を与えた隠元さんですが、寒天も
その一つ。といっても中国から持参されたわけではありません。

京都伏見の旅館『美濃屋』の主人・美濃太郎左衛門が、隠元さんに献上したところ大変喜ばれて、名付けられたとか。
美濃太郎左右衛門は、たまたま戸外に捨てたトコロテンが凍結して、日中は融け、日を経ると乾物になると発見したのだそうで、調理してみると大変宜しく、ところてんのように海藻臭さが無いというので喜んだそうです。

禅師は、「寒い空」を意味する漢語の寒天に、寒晒心太(かんざらしところてん)という意味を含めて「寒天」と命名したのだそうです。


瓢箪

西瓜~隠元さんが伝えた

2014年7月24日
西瓜~隠元さんが伝えた

日本文化に多大な影響を与えた隠元禅師。
禅師がつたえたものは希ににしか手にしないもの、滅多に目にしないものではなく、
我々の生活の日常茶飯事手にし、目にし、口にするものばかり。
西瓜もその一つ。


さて、デザートとしての西瓜ではなく、
冷伴(ろんぱん)ー和えものとしていただきます。

簡単なレシピです。
西瓜を一口大に切ってお皿に盛ります。
スライスした胡瓜やらなでんもお野菜をスライスして盛ります。
わずかな、ほんのわずかなお塩と、黒胡椒をぱらり。
香りのいいオリーブオイルをほんの少したらり。

きょうは、蓮根チップを少々のせて。
冷~~たく冷やして召し上がれ。 謝謝!

瓢箪

茄子~隠元さんが伝えたもの

2014年7月21日
茄子~隠元さんが伝えたもの

宗祖隠元禅師が伝えたのはインゲン豆だけでなく、蓮根や筍そして茄子。
夏の食卓にはかかせない茄子は焼いたり油でいためたりと大活躍。

昆布出汁であっさりと炊き上げて、冷たくひやしていただくのも
夏の食欲のないときにはよろしいかと。
青柚をたっぷりとすりおろしていただきます。

瓢箪

冷伴(ろんぱん)~呉豆腐のとろろ

2014年7月16日
冷伴(ろんぱん)~呉豆腐のとろろ

長崎は島原の名物「ご豆腐(豆乳豆腐)」
つるりとした食感とあっさりとしたその味は夏の食欲のないときに活躍します。
そのご豆腐と山芋のとろろをあわせて。
普段、ご豆腐は甘い味噌だれでいただくのですが、昆布だしとお酢、それに
ほんの少しの薄口醤油。
すった梅肉をそえていただきます。

瓢箪

水牡丹

2014年7月12日
水牡丹

梅雨明けはまだですが、蒸し暑い日が続きます。
今週のお菓子は水牡丹。
お茶は平茶碗でいただきます。
寒いときには暖かく、暑い時には涼やかにもてなすこころを育てるのが
茶道です。
寒の二月にはお茶がさめぬようにと筒茶碗を用い、盛夏にはこのように平たい
お茶碗を使うのです。

お茶碗の楽しみの一つは絵柄です。
画像は柳が描かれておりますが、お茶を飲み干すと、底にはメダカが数匹
泳いでおります。

瓢箪

天の川

2014年7月8日
天の川

七夕にちなんで今週のお菓子は「天の川」
淡雪羹に、小さな色とりどりの寒天がちりばめられて
見た目も美しいお菓子です。

瓢箪

水無月

2014年7月1日
水無月

京都の檀家さんより毎年届く水無月。
どっしりとした甘さが美味です。

京都では6月30日に食する「水無月」。
三角形の白いういろうの上に小豆をのせた和菓子で、三角は氷りを表し、小豆あんは悪魔払いを意味するのだとか。
昔、朝廷では、氷室(ひむろ)から取り出した氷を口にすると夏やせをしないといわれ、臣下にも配られたようです。

しかし、一般庶民には氷など手にはいることもないので、このお菓子ができたのだとか。

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