紫陽花季のお菓子は
壽福製の「紫陽花」。
紫陽花にふりかかった雨のしずくの美しさが見事。
お茶碗は、京都桂窯の黒楽に楓の模様です。重厚な風情が素敵です。

そろそろ枇杷の季節。
長崎では、枇杷のことを「びわ」とよばず、「ひわ」といいます。
本来は、地のものをびわ、中国から渡来のものをひわと区別したのだとか。
というのも在来のものは小粒で、中国産は大粒だったところからだそうですが、
今は関係なくひわとよんでいます

枇杷の種にはガンや糖尿病、肝硬変等によくきく薬用があるといいます。

五月。長崎の饅頭屋の店頭に白い俵状のものが並びだすと、ああもう節句の季節かと思います。
この俵状のものが長崎独特の唐灰汁(とうあく)粽です。
唐灰汁とはカンスイのひとつで、もちろんその起源は中国。
この唐灰汁に餅米を一晩つけて、筒状にしたさらしにいれてゆであげます。
１～２ｃｍほどの厚さにに切って、砂糖もしくはきな粉でいただきます。
唐灰汁の独特の苦みや香りが大変美味。
ちなみに、当山ではきな粉であえて、さらにその上にお砂糖をふっていただきます。

この唐灰汁は長崎名物ちゃんぽんの麺にはいっていてうまみをましているのです。
一度おためしあれ