言葉のつれづれ
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瓢箪

神無月

2024年9月30日

10月は神無月。
神無月の語源には諸説ありますが、よく言われるのは「神のいない月」。 全ての神様が出雲に集まって一年の事を話し合うために、出雲以外には神様はいなくなるというのです。実際に、出雲では10月を「神在月=かみありづき」というのだとか。
またあるいは、この月に稲刈りをして五穀豊穣を願う、ということから神無月の無は「の」という意味の「神の月」と、いう説もあります。
さて、どちらがもっともな説か、「神様」におたずねしてみましょうか。

神無月の長崎では,長崎の氏神諏訪神社の大祭おくんちが開催されますが、残念ながら本年は台風接近で心配なところです



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム
https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

瓢箪

結岸(けちがん)~精進料理

2024年9月26日

9月26日は結岸。お彼岸の最終日です。
長崎の黄檗宗では、結岸の日に諫早市の性空寺に長崎市内の黄檗宗寺院が参集してご法要が行われます。

お彼岸には各寺院でご法要があり、その後精進料理でのお斎(とき)がふるまわれます。お煮しめや白和えなどの和えもの、おにぎり、いなり寿司などがその献立です。
精進料理とは、もちろん、お肉やお魚を一切使わない料理で、お野菜や乾物、海草、穀物などで調理します。これは、お釈迦様の殺生を禁じられた教えにしたがうもので、仏道修行に励むものへの戒律であります。
よく精進料理は手間がかかって大変と言われるのですが、なによりも、お肉やお魚のように臭みをとったり、血抜きしたりなどの手間がかからないだけ、簡単なのです。
中国でのご法要やフォーラムのお招きで訪中すると、お食事は全てお精進だけでのお食事です。
朝食のバイキングはもちろん昼食、夕食も全てが精進で、それが見事で、大変美味しく毎回感動しながらいただいたものでした。
いまでも月一度は精進料理をいただく方が多いのだとか。
私たちもたまには精進にして、改めて食べ物への感謝の心を持ちたいものです。

画像は、興福寺の普茶料理から大鉢料理の「黄檗素麺」と「麻腐(マフ=胡麻豆腐)」です



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秋彼岸~おはぎ

2024年9月20日

秋のお彼岸がまいりました。
お彼岸にかかせないのがおはぎ。
春は牡丹の時期で「ぼた餅」。秋は萩の季節なので「おはぎ」といいます。
また、「北窓」や「夜船」とよぶところもあります。
お餅ですが、ぺったんぺったんと搗かないので、「搗きしらず」ということから「北窓からは月がみえない=月しらず」また「夜にいつ船が着いたかわからない=着きしらず」ということです。




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仲秋の名月

2024年9月18日

仲秋の名月、今年は9月17日
今年も檀家様達より月餅が届きました。
中国では、仲秋節がちかまると月餅の名店には行列ができるのだとか。月餅を親族や友人に贈る習わしがあります。
丸い月は家庭円満を表すのでしょう。家族が揃って月を愛でながら月餅をいただき一夜を過ごすのだそうです。
お月様を観ていると、心が和みます。
いただいた月餅の包みを開けて、仏様にお供えいたしましょう

吾心似秋月 
碧潭清皎潔 
無物堪比倫
教我如何說
吾が心秋月に似たり
碧潭(へきたん)清くして皎潔(こうけつ)たり 物の比倫に堪える無し、我をして如何ぞ説かしめん




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仲秋の名月

2024年9月18日

仲秋の名月、今年は9月17日
今年も檀家様達より月餅が届きました。
中国では、仲秋節がちかまると月餅の名店には行列ができるのだとか。月餅を親族や友人に贈る習わしがあります。
丸い月は家庭円満を表すのでしょう。家族が揃って月を愛でながら月餅をいただき一夜を過ごすのだそうです。
お月様を観ていると、心が和みます。
いただいた月餅の包みを開けて、仏様にお供えいたしましょう

吾心似秋月 
碧潭清皎潔 
無物堪比倫
教我如何說
吾が心秋月に似たり
碧潭(へきたん)清くして皎潔(こうけつ)たり 物の比倫に堪える無し、我をして如何ぞ説かしめん




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重陽の節句

2024年9月11日

9月9日は重陽の節句。
この日は、菊を生けて愛でたり、菊花をうかべたお酒をいただいたりして 不老長寿を願いました。
また前夜の8日には菊の花に綿をかぶせ、翌朝、朝露を含んだ綿で身体を清めてやはり健康を願ったのです。
というのも、古代中国では、9と言う数字は奇数の陽の数字で、数字が大きいほど陽の気が大きくなる、それも9月9日と、二つも9が重なるので大変不吉な日と言われていました。
そのため、古来から頭痛や眼病に効能があり、寿命を延ばすといわれていた菊を重陽の日にはいただくようになったのだそうです。

日本では、お刺身に菊の花がそえられていますが、これは単に飾りではなく、菊花には殺菌作用があるので、生魚には必ずそえているのです。 意味合いはどうあれ、お酒に菊の花びらをうかべていただくなど、大変風流ですね。

今宵は菊酒で一夜を過ごしてはいかがでしょう

画像は、2005年の興福寺菊節会の模様です



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やっと咲いたさるすべり

2024年9月4日

境内のさるすべりがやっと咲きました。
百日紅は、その時の通りに夏の暑い時期に百日間かけて咲くので、このような名前になりました。
百日紅(ひゃくじつこう)は淡い紅色の花が、百日白(ひゃくじつはく)は、真っ白な花を咲かせます。
ところが、今年はなかなか咲かなかったのが、数日前より咲き出しました。
さだまさし氏の「解夏」ファンの方であろう方々より、今年は咲いたかと毎年お問い合わせがあります。

幹がつるつるとしているところから、木登り上手な猿でも滑り落ちるだろうと言うところからの名前です。また別名「くすぐりの木」とか「こちょこちょの木」と言われるのは、幹をゆすると、まるで木がくすぐったいといっているように花がゆれるからとのこと。



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