椿の中でも大振りの太神楽椿。紅い色が強烈な印象を与えます。
花開くと、大輪という言葉がぴったり。

花：太神楽椿、梅

花入れ：沖縄　壺屋鬼の腕

餅花は正月らしい風情。
柳の枝に、紅白の餅をつけたもので、稲穂にみたてて、五穀豊穣を願うのです。
こしらえるのはかなり大変で、寒風の、ふきさらしの屋外でなければ餅がつきません。
京都の名旅館「俵屋」では、玄関の餅花がまるで粉雪が静かに降っているように見えて見事でした、
本来は、七草を過ぎると餅花を枝からはずしてかき餅にし、１１日の鏡開きには焼いて善哉にいれていただくのです。

七草や
　　　似つかぬ草も打ちまじり　　　　松藤　夏山

願ぎ事は
　　　もとより一つ初詣　　　高浜虚子

元朝や
　　　　船をめぐりて青海波　　　　上ノ畑楠窓