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蓮
はちす咲く あたりの風のかほりあひて心のみづを澄す池かな 藤原定家
底紅木槿
花:底紅木槿(宗旦木槿)、山牛蒡、水引草 花入れ:籠 鶴首 底紅の 底は覗いてみたきもの 稲畑汀子
蓼
草の戸を 知れや穂蓼に 唐辛子 芭蕉 「蓼食う虫も」の諺があるように、蓼は葉に独特の辛みがあります。 他にも葉はあるのに、わざわざ辛い葉をたべなくてもと、というところから十人十色のことをいいます。 葉の辛さはべつとして、そのかたちはしんなりととしていて風情があり、花も小さな小粒で可愛らしいものです。 別名の「あかまんま」は、その紅い花をしごいてとって、器に盛ると赤飯のようにみえるからです。
高砂芙蓉
高砂芙蓉 木槿に少し遅れて開花するのが高砂芙蓉です。別名矢の根梵天花(やのねぼんてんか) 木槿の半分ほどの大きさの花を咲かせます。薄い桃色の中心部の黒紫色が特徴です。葉は鏃のようにとがっています。 細い枝の先に花をつけて風が吹くとそよそよとゆれる様は風情があります。
木槿
花:底紅木槿、鬼百合、水引草、山牛蒡、矢筈萱 花入れ:唐物
岩菲(がんぴ)
花:岩菲、山牛蒡、水引草、蓼 花入れ:旅籠 岩菲(がんぴ):アンデシコ科センノウ属 中国から渡来。 黄丹色の花弁は重なり合って咲き、花弁の端に細かい切れ込みが入るのが特徴。 和紙の原料となる雁皮(がんぴ)とは別もの。 禅の初祖達磨大師が、まぶたの肉を切り落としてまでも厳しい修行に励んだという伝説から、そのまぶたの肉を捨てた場所から、肉色の花が咲くようになり、 それを岩菲というようになったといわれています。
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