花乃寺日誌
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瓢箪

蓮の実とぶ

2016年8月28日
蓮の実とぶ

蓮の花が終わると、蜂の巣ににた花托ができます。
それが黒く熟すると、実が音でもたてて跳ねおちそうになる、それを
俳句では「蓮の実飛ぶ」といい、秋の季語となります。


煙草の煙吹きかけて蓮の実飛ぶ   高浜虚子

瓢箪

瑠璃柳

2016年8月24日
瑠璃柳

瑠璃柳
 本当に一日花で、夕方近くにはしぼんでしまいます。
 花も葉もはかない様子がまた風情です。

 ブラジル原産で、琉球から伝わりましたので、その名が
 ついています。

瓢箪

虫かご

2016年8月21日
虫かご

虫かごに生けた夏草
 瑠璃柳、水引草、半夏生

瓢箪

鷺草

2016年8月16日
鷺草

鷺草が今年も開花しました。
白鷺が羽を広げて舞う姿に似ている、本当に美しい花です。

  風が吹き鷺草の皆飛ぶが如  高浜虚子

瓢箪

盆花

2016年8月14日
盆花

長崎のお盆では、盆花(ぼんばな)や鬼灯を仏壇やお墓に供えます。
鬼灯は、帰ってくるお精霊さんの足元を照らす提灯を意味します。
ところが、今年は鬼灯が全くありません。長雨のあとの猛暑で、全く畑にもないとか。

盆花の正式名は千日紅(せんにちこう)。
このように丸く、枝もしとやかです。
お盆に帰ってくるご先祖の人魂に似ているからなどとも言われています。

お盆の時にだけ店頭に顔をだし、16日にはすっかり店頭から姿を消すのですから、長崎ならではのお盆のお花です。

瓢箪

蓮開く

2016年8月14日
蓮開く

蓮の花は「はちす」ともいい、花托の形状が蜂の巣ににているからで、「はす」はその転訛。
また地下茎は「蓮根(れんこん、はすね)」で、日本には黄檗宗祖隠元禅師が伝えたとされています。
また「れんげ」ともいって、この蓮の花の上に仏様がお座りになっている絵は皆さんもよく目にすることがありますね。

瓢箪

百日白

2016年8月7日
百日白

さるすべりは「くすぐりの木」の俗名もあります。
幹や枝振りが曲がりくねっていて、枝腋をすくぐると、花がむずかっているような揺れ方をするので、このような俗名がついたとか。

以前は、沢山の花がつき、枝が漆喰塀をこえて垂れ下がるように咲かせていて、まるで山門に入る人を出迎えてくれているような風情でした。
ところが、映画「解夏」の撮影時、季節が早かったので、造花をつけて撮ることになりました。
それ以来、ぱったりと花付きが悪くなってしまいました。
造花を使ったことに腹をたてたのか、それとも映画公開後に多くの参拝者が来山されて「さるすべり」「さるすべり」と言われるので、照れたのか、どうしたのもでしょうと、毎年心配しています。


宝前の百日白に人思ふ   高浜年尾

瓢箪

白鳥草

2016年8月5日
白鳥草

白鳥草は別名ガウラといいますので、本当は白蝶草が正しいのでしょう。
北アメリカからメキシコあたりに多く自生。白い蝶々が飛んでいるような形からの名前です。
6月から10月頃まで咲くので、花の少ない夏場には大活躍します。
別名は山桃草

瓢箪

白鳥草

2016年8月3日
白鳥草

京都伏見の通称五百羅漢寺こと石峰寺は伊藤若沖ゆかりのお寺。
一昨年、団参でお参りした際に、境内に咲いている白い可憐な花にみとれていたら、坊守様がでておいでになって、「白鳥草」だと教えてくださいました。そして、株分けして下さったのです。
こうして今年も咲いてくれました。

花:半夏生、水引草、白鳥草、底紅木槿、矢筈かや

花入れ:時代籠

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