大雄宝殿
言葉のつれづれ
「風炉のころ」
五月。
茶席では炉を閉じて風炉となります。釜や炭は炉の時期よりこぶりのものを揃えます。
お床では、篭やぎやまんの花入れを使って、涼やかにお客様をもてなすしつらえを心得ます。
冬は暖かく、夏は涼しくがもてなしの基本です。

豊臣秀吉が鷹狩りに出かけた際に、のどが渇いたので近くの農家で茶を所望しました。ぬるめの、薄いお茶がたっぷりと湯飲みでだされました。のどが渇いていた秀吉は一気に飲み干し、もう一杯所望しました。
すると、一杯目とお茶の濃さや温度、量が違っていたのに気づいた秀吉は、十分にのどの渇きはとれていましたが、試しに参杯目を所望しました。すると、熱く、濃いお茶が少しでてきました。お茶の濃さや温度をその都度違えてだしたこの小僧を、秀吉はそのまま連れ帰って家来としました。その者がその後の秀吉の重臣のひとりとなったことは言うまでもないことです。



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今月、来月の行事
更新履歴
  • 24/05/01 言葉のつれづれ
  • 24/04/25 今月の一品
  • 24/04/25 花乃寺日誌