大雄宝殿
言葉のつれづれ
「柚餅子(ゆべし)」
随分寒くなり、綺麗な柚子がそろいましたので、柚餅子を作りました。今年は例年になく傷一つなく綺麗な柚です。

柚餅子は、源平の時代に生まれた保存食で、時代とともにお菓子として変化したもののようです。全国各地でみかけますが、それぞれの形や味そして製造方法も違います。
興福寺では、まずは柚の中をくり抜き、赤みそ、島原味噌と胡桃を混ぜた餡を詰めて約30分ほど蒸します。それを晒しで包んで軒先の雨があたらないところに干して、約3ヶ月。
薄く切っていただきますが、精進料理では「くじらもどき」あるいは「唐墨」もどきというところでしょうか
干している間は、風にふかれて柚子のなんともいえぬ香りが家の中まではいっていきて風情があります
寒干しのあとはすぐに食べることができますが、できるならば一年以上おいた方がさらに美味しくなるようです。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/
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更新履歴
  • 25/12/05 今月の一品
  • 25/12/05 花乃寺日誌
  • 25/12/05 言葉のつれづれ