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瓢箪

精進料理

2023年9月28日

暑さ寒さも彼岸までというように、お彼岸も済むと、朝からは冷涼な空気が漂い、日中の雲一つない青空に秋の深まりを感じます。
秋のお彼岸は26日が結岸(けちがん)といい、お彼岸の最終日でした。
彼岸中は各寺院でご法要があり、精進料理でのお斎(とき)がふるまわれます。お煮しめや白和えなどの和えもの、おにぎり、いなり寿司などがその献立です。
精進料理とは、もちろん、お肉やお魚を一切使わない料理で、お野菜や乾物、海草、穀物などで調理します。これは、お釈迦様の殺生を禁じられた教えにしたがうもので、仏道修行に励むものへの戒律であります。

興福寺でも数年ぶりに普茶料理をおだししました。
普茶料理は黄檗宗の精進料理で、中国式精進卓袱料理です。通常は一人一膳もしくは二の膳でふるまわれるのですが、円卓に大皿や丼に盛られた物を、皆で分け合っていただくという食事法です。 もちろんお肉やお魚は使わず、お野菜や乾物類で調理致します。


画像は、長崎諫早の黄檗宗性空寺様の普茶の一品です。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ ◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

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秋彼岸

2023年9月20日

秋は20日が彼岸いり
お彼岸は、お盆と同じように私たち日本人のくらしの中に深くしみこんでいる懐かしい年中行事の一つです。
それだけに、形だけに終わらせず、心から亡き人への冥福を祈ると共に、自らを省て、ご先祖への感謝と報恩の日々を送りたいものです。

お彼岸ではお墓参りも大事な行事の一つ。
案外墓参の心得をご存じのない方も多いのでは。
墓参の折り、先ずは、本堂のご本尊様にお参りをされてから各自のお墓にお参りなさいますよう。
長崎には墓檀家という習慣があり、「旦那寺と墓所の寺とは別」とお考えの方もおられましょうが、何よりもご先祖の墓所を御守り下さるのは当山のご本尊様です。
どうぞ、ご年配の方は率先して、長崎の善き伝統である墓参の作法を若いご家族にお伝え下さいますよう節に希望しております.



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夕顔、夜顔

2023年9月15日

住職の好みで、境内には白と紫色の花が多いのが興福寺です。
椿や木槿等の殆どは白色。その中でも特に高貴な白さでお気に入りは夕顔や夜顔です。
夕顔も夜顔もその名の通りに夕方から花が開き、朝にはしぼんでしまいます。
夜顔は熱帯アメリカ原産で, 明治頃に渡来したと言われています。つる性植物で、5月の連休頃に種まきをしますと9月頃に開花します。
一方夜顔を「夕顔」という人もいますが、ユウガオはかんぴょうのもととなるウリ科の野菜で、花が似てはいますが別ものです。
いずれにしても、夕闇に浮かぶその姿は高貴な雰囲気をかもしだしています



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普度勝会~補施(ポーゼ)

2023年9月13日

崇福寺での中国盆「普度勝会」も12日で終了。
三日間、朝から4回の読経があり、参集のた福建省出身の檀家さんたちと先祖供養を行いました。
最終日の夜は、お金を意味する金山銀山を燃やして、賑やかにお盆も終わりました。
そして最終日から二日目所謂お盆の五日目は補施(ポーゼ)という法要が行われます。
これは、ご先祖の中には高齢者や傷害を持った人もいて、お盆には到着が間に合わないので、二日遅れでご法要をするのです

この中国盆が終わると、長崎では「今年の夏も終わり」と感じるのです


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普度勝会~中国盆

2023年9月9日

長崎の崇福寺で中国盆の普度勝会(ふどしょうえ)が9月10日より12日までおこなわれます。
中国の旧暦の7月26日からですが、毎年暦が変わるので今年は9月10日からの3日間です。
崇福寺の境内には、戻ってきた先祖がこの世で過ごすホテルや映画館、レストラン、球技場、床屋などのミニチュアが飾られていて、参拝者が中国線香をたむます。
また諸堂には果物や野菜、乾物など沢山のごちそうもお供えされます。
毎日僧侶達の読経が行われますが、賑やかなのは最終日で、午後7時からお施餓鬼供養が行われ、最後には供えていた金山銀山を燃やして、先祖を見送ります。これは、あの世に戻ってもお金に困らないようにと願ってのことです。



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重陽の節句

2023年9月6日

九月九日は重陽の節句。
昔、この日には菊を生けて愛でたり、菊花をうかべたお酒を飲んだりして不老長寿を願いました。前夜の八日には菊の花に綿をかぶせ、翌朝、朝露を含んだ綿で身体を清めてやはり健康を願ったのです。
というのも、古代中国では、九と言う数字は奇数の陽の数字で、数字が大きいほど陽の気が大きくなる、それも九月九日と、二つも九が重なるので大変不吉な日と言われていました。
そのため、古来から頭痛や眼病に効能があり、寿命を延ばすといわれていた菊を重陽の日にはいただくようになったのだそうです。

日本では、お刺身に菊の花がそえられていますが、これは単に飾りではなく、菊花には殺菌作用があるので、生魚には必ずそえているのです。

しかし、意味合いはどうあれ、お酒に菊の花びらをうかべていただくなど、大変風流ではありませんか。

画像は、以前興福寺で開催した「菊節会」で、本堂前にしつらえた懸崖の菊です




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秋茜の

2023年9月1日

9月となりました。日中の暑さは相変わらず厳しいですが、朝には冷涼の風が漂ってきたような感じがします。
境内の黄檗池には、沢山の秋茜が飛んでいて賑やかです。
赤とんぼは、沼地や池などで羽化し、高地に移り、夏が済む頃には群れをなして下りてきます。
今日お参りにうかがった檀家さんのおうちは、秋のしつらえで迎えてくださいました。敷物やタペストリー、座布団などが秋の風情でいっぱいでした。お仏壇のお供えのお菓子や果物も秋色でした。
お茶をいただいた小机には、秋茜の模様の香合や棗、ふくさなどが飾りあって、楽しいひとときを過ごさせてもらいました。
いつもこうして、毎日を楽しんでらっしゃる様子がうかがえました。



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