
紫陽花まつりは?
2025年5月13日
例年ですと、もう興福寺の紫陽花まつり「紫陽花季」を開催する時期ですが、今年は全く花つきが遅く、まだまだ固い蕾状態です。
ここ数日お電話でのお問い合わせが多いのですが、何日より開催とは言えずにおります。
ふりかえれば、十数年前の紫陽花季は、六月から七月初旬にかけて行っていました。年々開花が早くなっていたのです。
今日より山紫陽花の鉢を出して、準備をしてはいますが、御案内はもう少しお待ち頂きますようお願い致します。日程が決定しましたら、ここでお知らせいたします。
ところで、「紫陽花季」は「あじさいき」と読みます。もう随分前に新聞社より電話で「興福寺のシヨウカキ」についておたずねします、とのお問い合わせ。
電話口の寺のスタッフは「シヨウカキ? あ、消火器は専門の業者に
依頼しております」と返事。「いえ、消火器ではなく、シヨウカキ。そちらより案内の葉書を頂いたのですよっ! 〇〇日より開催と!」
「ああ、紫陽花季のことですね?」
と、まるで落語に出てくるような実話でございました。
尚、今月25日の「興福寺文化祭・茶市」は予定通りに開催いたしますので、是非お誘い合わせの上ご来山くださいませ。
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

五月~新緑の香り
2025年5月10日
五月、境内の山紫陽花たちがそろそろ咲き出すころです
茶席では炉を閉じて風炉をしつらえます。
釜や炭は炉の時期よりこぶりのものを揃え、お床には、篭やぎやまんの花入れを使って、涼やかにお客様をもてなすしつらえを心得ます。
冬は暖かく、夏は涼しくがもてなしの基本です。
風炉の時期になると必ずお話しするのが秀吉のこと
豊臣秀吉が鷹狩りに出かけた際に、のどが渇いたので近くの農家で茶を所望しました。
湯飲みにたっぷりのお茶だされました。のどが渇いていた秀吉は一気に飲み干し、もう一杯所望しました。すると、一杯目とお茶の濃さや温度、量が違っていたのに気づいた秀吉は、十分にのどの渇きはとれていましたが、試しに参杯目を所望しました。すると、熱く、濃いお茶が少しでてきました。お茶の濃さや温度をその都度違えてだしたこの小僧を、秀吉はそのまま連れ帰って家来としました。
その者がその後の秀吉の重臣のひとりとなったことは言うまでもないことです。
興福寺の紫陽花まつり「紫陽花季(あじさいき)~雨にけむる花たち」は,
例年は5月20日頃より開催しておりますが、今年はまだ未定です。
紫陽花がまだまだ固い蕾状態で、さてさていつごろ開花するやらと、毎日眺めてはため息ついております。
なるべく、早めにおしらせいたしますので、今しばらくお待ちくださいませ。
日程決まり次第に、ここに掲載いたします
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
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5月~風炉の時期
2025年5月1日
五月となり、初夏の香り漂う時期となりました。
お茶では、炉をたたみ、風炉をしつらえて、夏の景色に衣替えをいたします。
お床には、篭ものやギヤマンの花入れに都忘れや二人静、鳴子百合などに矢筈茅をさしたりと涼しさを演出するのです。
お香は練り香にかわり、白檀や沈香などの香木そのものを風炉中に焚き、これもさわやかな香りを楽しみます。
寒いときには暖かく、暑いときには涼しく、お客様をもてなすこころのあり方を学ぶのが茶道です。
普段の生活でも、寝具やカーペット、座布団カバーなどを涼やかな藍色に変えてみたり、食器もガラスを使うなどと工夫してみるのも楽しいのではないでしょうか。
さて、5月といえば興福寺では毎年恒例の紫陽花まつりの「興福寺紫陽花季」を開催するのですが、今年はなかなか花つきがわからず、まだ日程をきめられずです。
紫陽花の咲き具合によって、開催しますので、日程は決まり次第にホームページにてご案内いたします。
「興福寺文化祭・茶市」は5月25日開催いたします。
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/