言葉のつれづれ
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瓢箪

七夕と 乞巧奠(きっこうてん)

2025年6月30日

七夕は、牽牛と織女が年に一度天の川を渡って会うという中国の伝説に由来します。
織女はその名の通り機(はた)織りの女性を意味する星。
日本でも七夕の夜に、機織りやお裁縫そしてお習字の上達を願って、祭壇に糸や針、またお習字の道具などを供えました。

平安時代、宮廷ではこの祭壇が設けられ、詩を吟じたり音楽の演奏などの宴が催されたようです。
七夜は夜はどうぞ無事に2つの星が出会えるように願って、テレビや電気を消して、夜空を眺めながら静かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょう



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

瓢箪

枯れた紫陽花

2025年6月28日

詫び寂びも ここに極まる枯紫陽花  (詠み人しらず)

境内の紫陽花も終わりを迎えています。
枯れた葉や枝を切り取る作業をしていますが、その枯れた紫陽花も風情なのです。
写真家向井万里子さんが、「枯れると、どんどん枯れると透き通っていくのですよ、それが美しいのです」といわれます。
柏葉紫陽花は、真っ白から少し赤みを帯びてきました。
山紫陽花は、終わると、くるりと下を向くのです。その姿がまた愛らしくまだまだしばらくは眺めていたいと思うのです。

興福寺の紫陽花に魅せられて撮り続けた写真を展示している「向井万里子写真展」は6月30日まで開催しています。

お抹茶も、今月までは「紫陽花」の主菓子でお出ししています。

お誘い合わせで、おでかけください。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

瓢箪

紫陽花もそろそろ終わり頃

2025年6月23日

紫陽花 とは、 「あづさい」 といい、「あづ 」は「 集まる」 の意味、「さい」 は「 さあい ( 真藍 )」という言葉で、すなわち「 藍色が集まった」という意味です。
ただ、漢字でかく 紫陽花 は、古代の詩人白居易が別の紫色の花に名付けたものを、平安時代の源順 ( みなもとのしたごう )という学舎 がこの漢字をあてたもので、誤って伝えられているようです。

境内の紫陽花もそろそろ終わりを迎えています。「紫陽花パスポート」をお持ちの方はどうぞはやめにご来山くださいませ。

向井万里子写真展は今月末まで本堂内で開催中です。
興福寺の紫陽花に魅せられて撮り続けた紫陽花の写真を展示しています。
ご本人様も毎日堂内に来山されています



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
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瓢箪

興福寺紫陽花のみごろ

2025年6月16日

紫陽花のふふむ雨滴を揺りこぼす 言はば言葉がすべてとならむ 河野裕子

雨滴をたっぷり含んだ青い花鞠を揺らすとつめたい雫があたりに散って心の奥の思いも揺れる。やはり言葉でしか人と人は心を通わすことはできないのでしょうか。
雨がふっているからこそ、あの深い藍色の紫陽花たちに会いに行く。また、晴れた日の透明な空の下にゆかしくお行儀よく咲きわたる紫陽花たちもすてきです。

広々とした境内。地植えの西洋紫陽花が今は満開。
柏葉アジサイ、伊予手まり、隅田の花火、紅額、黒姫、剣の舞、七段花などめずらしい山アジサイの可憐な姿にもどうぞ声を掛けてやってください。

本堂前の回廊にしつらえたバンコにこしかけて、ゆっくりとしたときをお過ごし下さい。お花を愛でたあとは御抹茶を一服どうぞ。            



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
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瓢箪

見頃の紫陽花

2025年6月9日

興福寺の紫陽花まつり「紫陽花記~雨にけむる花たち」は8日で終了したいましたが、境内の紫陽花は今が見頃、そして本堂や庫裏にしつらえた紫陽花たちはまだしばらく飾りおきますので、どうぞ、ご来山くださいませ。

長崎も梅雨入りをいたしました。
昔から、うっとしい雨にさえ楽しむこころをもっていたいました。
雨に濡れた石畳を散策しながら、華やかな西洋紫陽花や愛らしい可憐な山紫陽花を楽しんでください。
紫陽花を愛でた後は、ばんこに腰掛けてお抹茶を一服どうぞおあがりください


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
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第38回紫陽花季~雨にけむる花たち

2025年6月7日

興福寺の紫陽花まつり・紫陽花季はいよいよ8日までの開催です。

そろそろ梅雨の季節。
日本では昔から、雨にさえ楽しむ心を持ちました。雨に匂う紫陽花の葉の緑や花毬の美しさはひときわです。
雨にぬれた石畳、おおぶりの紫陽花や額紫陽花の存在感。可憐な山アジサイ達のひそやかな囁きに耳を澄ませながら、境内の散策をしてはいかがですか。
花を愛でたあとは、長崎の名菓子舗寿福特製の紫陽花の主菓子でお抹茶を一服なさってくさだい。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
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第38回紫陽花季~雨にけむる花たち

2025年6月1日

「あずさい」「手鞠花」「七変化」「八仙花」「刺綿花」などの異名は紫陽花のこと。その名のとおり様々な色の変化(へんげ)をみせてくれます。
紫陽花の原種は山紫陽花。それをシーボルトがオランダに持ち帰り、改良されて、世界中に広まったと言われています。
境内に咲く山紫陽花の「七段花(しちだんか)」や「紅額(べにがく)」も、その昔、シーボルトが長崎で発見した山紫陽花の種類のひとつです。
刻々とかわる色のへんげをお楽しみください。

また、「黒姫」「伊予残雪」「笹の舞」「土佐の暁」「剣の舞」「美方八重」「白富士」などの名前も風情があります。

その名のとおり様々な色の変化をみせてくれますが、このごろは花名を片仮名で書くことが多くなって、「紫陽花」を「あじさい」と読めない人が多くなったようです。

以前、「紫陽花季」を「しようかき」と読んだ記者さんがいて、「消火器」の取り替えと勘違いした寺のスタッフと記者さんとの間で10分近くの珍問答があったようです。


紫陽花やはなだにかはるきのふけふ    正岡子規

花を愛でた後は、「紫陽花」の主菓子とお抹茶で一服なさってくださいませ



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
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