言葉のつれづれ
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瓢箪

アメリカ花水木

2017年4月24日

興福寺の境内ではアメリカ花水木が満開です。
鐘鼓楼前には白色が、東明燕の奥には紅い色が咲ています。
この時期、興福寺の普茶料理で活躍するお皿に、このアメリカ花水木の絵柄があります。
普茶では、白和えや酢の物、お野菜の葛ときの雲方(ウンペン)という料理をもりつけておだしします。
アメリカ花水木は、1912年に当時の東京市長が、日本との友好の印としてアメリカのワシントンDCへ桜の木を贈ったことへの返礼として1915年にアメリカから贈られたのです。
「花水木」と大変綺麗な名前ですが、、「水木」の木に似ていて、花が大変めだつこともあってそうよばれています。花は白や紅色があり、別名「アメリカ山法師」ともいうのも、その白い花が山法師の花に似ているためです。
ところが、英語では「dog wood」といい、まさにその名の通りに犬の下剤やノミ退治に木の皮を煎じてのませるのだとか。 日本名とは全く違って風情がありませんね。

ワシントンでは今でも毎年桜祭が行われていて、興福寺と親しい日系三世のサンディ・トシユキ嬢は、まだ若かりし頃「桜プリンセス」に選出されてお祭に参加されたと話しておいででした。


さて、上記の花水木模様のお皿の裏には
「occupied Japan」の文字があります。


*境内の牡丹もまだ見頃です。アメリカ花水木とともにお楽しみください。

瓢箪

第10回興福寺文化祭~茶市

2017年4月9日

長崎に煎茶文化を伝えた隠元禅師をたたえて
第10回興福寺文化祭~茶市
日 時:4月23日(日)10時~15時
場 所:東明山興福寺 入山料 300円 

*献茶式:10時
お手前 日本礼道小笠原流長崎県支部

*お 話:11時 長崎史談会会長原田博二先生

◎手炒り釜炒り茶実演・体験 10時~15時
摘立ての生茶で、釜炒りや手もみの体験

◎普段非公開の隠元さんのかけ軸を特別展示

◎東彼杵町物産展;新茶 苺羊羹 鯨肉 味噌等
◎東彼杵日本茶インストラクターによる

美味しい新茶の入れ方教室:11時~15時 


観て、学んで、味わって楽しい一日をどうぞ

主催 東明山興福寺
共催 東彼杵町役場,そのぎ茶振興協議会,・東彼杵手炒り釜炒り茶保存会


境内の満開の牡丹もお楽しみに

瓢箪

花まつり~釈尊降誕会

2017年4月7日

4月8日はお釈迦様がお生まれになったよき日です。
全国の仏教寺院では誕生を御祝いする法要が行われます。
興福寺でも、本堂に花御堂をしつらえて、お釈迦様の誕生仏をお供えし、甘茶をそそいで御祝いをします。
お釈迦様は、インドのシャカ族の皇子としてうまれました。お母様の摩耶夫人がご出産の為に自国へ戻る旅の途中、ルンビニーの花園で休息をなさったときに、お釈迦様がお生まれになりました。
天の竜王は大変喜んで、甘い清らかな雨を降らせ、それでお釈迦様は産湯を使ったという伝説があります。甘茶を注ぐのはこの甘露の法雨であり、ルンビニーの花園が花御堂であります。

4月8日、花御堂を飾り、誕生仏に甘茶をそそいでお釈迦さまの御誕生を祝福すると共に、私達がこの世に生を受けた喜び、いのちの尊さを改めて自覚することが、お釈迦さまのご誕生のご縁にめぐりあった喜びであります。


◎灌仏(かんぶつ):10時~17時 於興福寺本堂
誕生仏に甘茶をかけて御祝いしましょう
容器をご持参下さい。甘茶をおわけします。

◎お呈茶*10時~15時
御祝いのお菓子とお抹茶(無料)

瓢箪

開山忌~隠元禅師お命日

2017年4月3日

4月3日は黄檗宗宗祖隠元禅師の開山忌いわゆる祥月命日です。
黄檗宗大本山萬福寺では、午前10時半より法要が営まれます。
承応3年(1654)、63歳という高齢をおして渡来され、日本文化に多大な影響を与えられました。インゲン豆やスイカ、茄子、もやし、蓮根、孟宗竹等の食材や胡麻豆腐、胡麻和え、ケンチン汁などの調理法そして煎茶、釜炒り茶、印鑑、象眼、ダイニングテーブル、明朝体文字などのほとんどが、現在日常茶飯事目にし、口にし、そして手にするものばかりです。
萬福寺は、京都は宇治にあります。
隠元禅師のはたされた偉業を顕彰しながら、異国情緒豊かな境内を散策してみては如何でしょうか。

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