言葉のつれづれ
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瓢箪

紫陽花季始まる

2017年5月28日

赤寺へ行こう
第31回紫陽花季~雨にけむる花たち
5月28日(日)~6月4日(日)

「あずさい」「手鞠花」「七変化」「八仙花」「刺綿花」などの異名は紫陽花のこと。その名のとおり様々な色の変化(へんげ)をみせてくれます。
紫陽花の原種は山紫陽花。
それをシーボルトがオランダに持ち帰り、改良されて、世界中に広まったと言われています。
興福寺境内に咲く山紫陽花の「七段花(しちだんか)」や「紅額(べにがく)」も、その昔、シーボルトが長崎で発見した山紫陽花の種類のひとつです。
刻々とかわる色のへんげをお楽しみください。
また、「黒姫」「伊予残雪」「笹の舞」「土佐の暁」「剣の舞」「美方八重」「白富士」などの名前も風情があります。

◎紫陽花季期間中
・御抹茶と紫陽花の主菓子(生菓子=寿福製)
・紫陽花パスポート:6月30日まで何度でも入山可(山門受付にてお求めください)
◎庫裡には素足で入室できません。ストッキング着用か靴下をご持参ください。

画像は、柏葉紫陽花。葉が柏の葉に似ているところからの名前です。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
興福寺のyoutube

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紫陽花季~雨にけむる花たち~

2017年5月22日

赤寺へ行こう
第31回紫陽花季~雨にけむる花たち~

紫陽花のふふむ雨滴を揺りこぼす 言はば言葉がすべてとならむ 河野裕子

長崎の鳴滝に勉学塾を開いた医学者シーボルトが、いずこかの寺より譲り受けたのが山紫陽花。それを母国に持ち帰り、いつしか今のような西洋紫陽花に品種改良されたと言われています。
いずこかの寺というのは、さて一体どこの寺でしょうか?鳴滝に近い春徳寺の先代ご住職にお尋ねしてみましたところ、どうも違うようです。
さて、シーボルトの日本植物誌で紹介されている山紫陽花の「紅額」や「七段花」。「紅額」の咲き始まりは真っ白。やがて縁が薄い桃色からまさに紅色に。境内にも沢山の紅額が花を咲かせています。
そろそろ雨の季節。雨に濡れた石畳、おおぶりの紫陽花や額紫陽花、可憐な山紫陽花それぞれが雨の季節に似合います。
花を愛でたあとは、お抹茶を一服どうぞ。主菓子の「紫陽花」は長崎の名舗寿福の特製で、いつも皆様楽しみにして下さいます。

また、紫陽花の変化(へんげ)を何度でもご覧頂けるように「紫陽花パスポート」を発行しました。どうぞ、お誘い合わせのうえご来山くださいませ。

◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
興福寺のyoutube  

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国際現代美術展開幕

2017年5月19日

~原爆記念日へ向けて平和祈願~
第4回興福寺国際現代美術展のご案内

興福寺は、創建1620年と唐寺のなかで最も古く、豊かな江南地方の船主や大商人が檀家となり、眼鏡橋を架けた黙子如定や近世漢画の祖逸然禅師など優れた文人僧が住職として活躍していました。
1654年、明の高僧隠元禅師が渡来されると、最新の中国文化を接収しようと、禅僧はもとより画家や書家など多くの芸術家が全国から参集し、興福寺は禅の一大センターとなりました。
隠元禅師の渡来は、仏教にとどまらず日本の食や建築、書道、煎茶など多方面に画期的な影響を与えました。

今回の美術展では、国内はもとよりスペイン、イタリア、韓国など国内外から15名の作家達が参集し、長崎原爆で犠牲になられた尊い命への鎮魂と平和をテーマに作品を展示いたします。地元長崎からは若手カメラマン川内太郎氏や美術教師藤崎宏治氏も参加します。 
作品は絵画や彫刻、紙、布、写真等で、興福寺山門、本堂、媽祖堂の堂内や壁面、庫裡の方丈の間、黄檗池等にそのアートシーンが展開されます。
今回は、午後8時まで開門し、日没後の作品を観覧いただけるようにいたしました。
境内では咲き出した山紫陽花もお迎えします。どうぞお誘い合わせの上ぜひご来山賜りますようご案内申し上げます。     

◎興福寺の紫陽花まつり「紫陽花季」は5月28日(日)より開催。詳細はお知らせをご覧ください。

◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
興福寺のyoutube  

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紫陽花季のお知らせ

2017年5月19日

長崎の「市の花」紫陽花の原型は山紫陽花。
それがヨーロッパへ渡り、今のような大てまり型の紫陽花や額紫陽花に変化して里帰りしたのです。その紫陽花をヨーロッパに紹介をしたのはシーボルト。彼は紫陽花に愛する日本人妻「おたきさん」の名前をつけて「おたくさ」とよんだそうです。
今では山紫陽花は300もの種類があって、それぞれに風情のある名前がついています。
興福寺境内の山紫陽花は「黒姫」「伊予手まり」「乙女の舞」「隅田の花火」「笹の舞」「石鎚の光」などなど。
興福寺境内の山紫陽花もそろそろと咲き始めました。
その山紫陽花が盛りを迎えると、額紫陽花や手まり型の大紫陽花が咲き出し、境内は紫陽花の野となりまして、興福寺恒例の紫陽花季が始まります。

「紫陽花季 ~雨にけむる花たち」
5月28日より6月4日まで。

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第31回紫陽花季~雨にけむる花たち~no

2017年5月19日

長崎市の花紫陽花の原型は山紫陽花。 それがヨーロッパへ渡り、今のような大てまり型の紫陽花や額紫陽花に変化して里帰りしたのです。 その紫陽花をヨーロッパに紹介をしたのはシーボルト。彼は紫陽花に愛する日本人妻「おたきさん」の名前をつけて「おたくさ」とよんだそうです。 今では山紫陽花は300もの種類があって、それぞれに風情のある名前がついています。「黒姫」「伊予手まり」「乙女の舞」「隅田の花火」など。 興福寺境内の山紫陽花もそろそろと咲き始めました。 その山紫陽花が盛りをすぎると、額紫陽花や手まり型の大紫陽花が咲き出し、境内は紫陽花の野となりまして、興福寺恒例の紫陽花季が始まります。 「紫陽花季 ~雨にけむる花たち」 5月下旬開催予定 紫陽花の咲き具合で日程を決定いたします。

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山紫陽花の

2017年5月11日

境内の山紫陽花(ヤマアジサイ)が咲き出しました。

長崎の鳴滝に勉学塾を開いた医学者シーボルトが、いずこかの寺よりもらったのが山紫陽花。それを母国に持ち帰って、今のような西洋紫陽花に品種改良されたと言われています。
西洋紫陽花の華やかさとは違って、可憐で楚々としたその姿は、日本女性の慎ましやかさをあらわしているかのようです。
いずこかの寺というのは、さてはて一体どこの寺でしょうか?
鳴滝に近いといえば春徳寺ですが、以前ご住職にお尋ねしてみましたが、どうも違うようです。

*山紫陽花の種類は約600とも700とも言われています。
境内の山紫陽花は約80種。
開花状況はその都度ホームページでお知らせします。

興福寺の紫陽花まつり「紫陽花季(あじさいき)」は5月28日より開催です。


興福寺国際現代美術展は今月19日より22日まで開催。
詳細は「おしらせ」をご覧ください

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五月~風炉のころ

2017年5月1日

五月は風炉の季節。
茶席では炉を閉じて風炉をしつらえます。
釜や炭は炉の時期よりこぶりのものを揃え、お床には、篭やぎやまんの花入れを使って、涼やかにお客様をもてなすしつらえを心得ます。
冬は暖かく、夏は涼しくがもてなしの基本です。

豊臣秀吉が鷹狩りに出かけた際に、のどが渇いたので近くの農家で茶を所望しました。
ぬるめの、薄いお茶がたっぷりと湯飲みでだされました。のどが渇いていた秀吉は一気に飲み干し、もう一杯所望しました。すると、一杯目とお茶の濃さや温度、量が違っていたのに気づいた秀吉は、十分にのどの渇きはとれていましたが、試しに参杯目を所望しました。すると、熱く、濃いお茶が少しでてきました。お茶の濃さや温度をその都度違えてだしたこの小僧を、秀吉はそのまま連れ帰って家来としました。
その者がその後の秀吉の重臣のひとりとなったことは言うまでもないことです。


興福寺の紫陽花まつり「第30回紫陽花季」は5月下旬の予定。
紫陽花の咲き具合で決定次第、ホームページにてご案内いたします。


画像は「奥多摩小紫陽花(おくたまこあじさい)」の花。もう山紫陽花たちが咲き出しました。

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