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瓢箪

酔芙蓉(すいふよう)

2017年7月30日

酔芙蓉はアオイ科の一日花。
朝は真っ白に咲き、昼過ぎると薄桃色に、夕方凋む頃には赤くなるので、 そのさまがまるでお酒を飲んで酔っているようだと、いうところから 名付けられたそうです。

梅雨明けしたとたんまさに酷暑。
毎夜ビアガーデンが賑わっているニュースばかりですが、長崎名物のチンチン電車は、夏限定の「納涼ビール電車」を運行。市内を走りながらビアジョッキをかたむける趣向が人気だそうで、9月までの予約は全て完売とか。
仕事帰りの一杯は至極のしあわせでしょう。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
興福寺のyoutube

瓢箪

梅雨明け

2017年7月21日

夏まさに本番となり、毎日暑い日が続きます。
地球温暖化のことも考慮して、そしてなによりも健康のことも考えてクーラーの使い過ぎには注意をしなければいけません。
寺にはクーラーが一台しかないので、普段はそのまま暑い中での生活です。
しかし、暑い夏こそ、涼しさを演出する楽しさが一杯です。
障子や襖をはずして、簾や御簾戸をかけて、敷物もゴザや籐マットなどをしけばそれだけでも充分です。
簾や風鈴は、そのもの自体は涼しくないのですが、わずかの風で簾が揺れるのをみたり、風鈴の鳴る音に風を感じて涼しいと思うのです。
お花も籠やギヤマンに生けたり、涼やかな色合いののれんやテーブルクロスなどを使ったりと、考えると様々なアイデアが出てきて、結構楽しいもので、暑い暑いというよりなにかちょっと工夫してみてはどうでしょう。


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梅雨明け遠し

2017年7月20日

傾きて太し梅雨の手水鉢  高浜虚子


南九州は梅雨明けしたというのに、長崎はまだのようす。
もうそろそろ明けてもいいのでは。
お盆の準備で、墓所の草取りやらお掃除をしたいのだけどもこの雨では、と来山した檀家の方が仰ってました。


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木槿咲く

2017年7月15日

南九州では梅雨明けとか、長崎ももうそろそろと思われます。

さて、興福寺境内では芙蓉や木槿の花が咲き出して、いよいよ夏到来と感じさせます。
冬の茶席の主役は椿ですが、夏は木槿が活躍します。
韓国の国花でもある木槿には、様々な色がありますが、特に愛されるのは「底紅木槿」です。その名の通りに、真っ白の花の底に紅色が鮮やかです。また、千利休の孫である宗旦が好んだところから「宗旦木槿」ともよばれています。
夏の日差しのまぶしいとき、この木槿の白さは大変涼やかです。


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隠元豆実る

2017年7月9日

境内の隠元豆が今年も沢山に実をつけました。
収穫もそろそろ。
宗祖隠元禅師が日本につたえたものといえば西瓜や蓮根、茄子などがありますが、やはり一番知られているのは隠元豆です。

隠元豆は南アメリカからヨーロッパそして中国へ渡り、禅師によって我が国に伝えられたと言われています。
黄檗宗大本山萬福寺で、禅師の隠居所である松隠堂の大改築を行った折りに、偶然に発見された隠元豆の種。「これが禅師が持参された豆か?」と皆大喜びで、境内にまいてみるとなんと見事に芽をだしたのです。それ以来ご本山では、天王殿の軒下で豆を育てるようになりました。
画像の隠元豆は、その天王殿で収穫した種をいただいて増やしたものです。

ちなみに、英語ではkidney bean。豆の形が腎臓ににているところから、腎臓(kidney)の豆というのです。


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七夕と 乞巧奠(きっこうてん)

2017年7月3日

七夕とは七月七日の星祭。
中国から伝わった織姫・牽牛の星伝説に由来し、日本の豊作を願う祈りに取り入れて奈良時代に年中行事に定められました。
江戸時代には、庶民に広がり家族の無事(七夕)、豊年や習事の上達を願うまつり(乞巧奠)として各地で特色のある飾りが伝わっています。
宮参りの着物は松本市で初子誕生のお祝いに飾られるもの。「貸し小袖」ともいわれ、七夕さまに着物を「お貸し」すると裁縫上達、小袖がふえる、良縁に恵まれるとされています。
梶の葉は、短冊の原型といわれ、天皇が詠んだ御歌を梶の葉に書いて笹に飾ったのが始まりと伝えられています。梶の木は、古代から、神に捧げる神木として尊ばれ、和紙の原料になるほか、神前に供える食物の器にもされました。


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