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瓢箪

夏はきぬ

2018年4月29日

卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

佐々木信綱作詞の唱歌「夏はきぬ」
卯の花とは空木(ウツギ)のこと。真っ白な花が咲きだす、初夏の風情を歌ったものです。

お茶の世界では、五月からが夏。炉を閉じて風炉となります。
風炉は、お客様がお座りになるお席より少々遠目において、暑さを感じさせない工夫です。釜や炭も炉のものより小ぶりのもの。
風炉中に焚くお香も練り香ではなく、白檀や沈香などの木片を使って、清涼感を演出します。
また、花入れは篭やギヤマンを使い、涼やかなしつらえを心がけます。

興福寺では、境内の山紫陽花がそろそろ咲き出していて、まさに夏はすぐそこに。


興福寺の紫陽花まつり「紫陽花季」は5月25日から6月5日までの開催
詳細はお知らせをご覧ください。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

瓢箪

山紫陽花咲き出す

2018年4月23日

境内では牡丹が終わり、山紫陽花が咲きだしました。
山紫陽花の仲間で「奥多摩小紫陽花」と「笹の舞」が真っ白な花を咲かせ始めました。
山紫陽花は日本の紫陽花の原型と言われるもので、小ぶりで大変可愛らしい花を咲かせます。その種類は約300種といわれていますが、それぞれに風情のある名前がついています。
山の緑も青々として、まさに新緑の好季節。どうぞ、お誘い合わせのうえご来山くださいませ。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
興福寺のyoutube

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アメリカ花水木

2018年4月19日

興福寺の普茶料理で活躍する器に「アメリカ花水木」模様の皿があります。
境内ではそのアメリカ花水木が満開です。

アメリカ花水木は、1912年に当時の東京市長が、日本との友好の印としてアメリカのワシントンDCへ桜の木を贈ったことへの返礼として1915年にアメリカから贈られたのです。
本来はアメリカとつけずに「花水木」といいますが、この友好のお話を聞くとどうしても「アメリカ花水木」と呼びたくなるのです。
「水木」の木に似ていて、花が大変めだつこともあってそうよばれています。花は白や紅色があり、別名「アメリカ山法師」ともいうのも、その白い花が山法師の花に似ているためです。
ところが、英語では「dog wood」といい、まさにその名の通りに犬の下剤やノミ退治に木の皮を煎じてのませるのだとか。
日本名とは全く違って風情がありませんね。

ワシントンでは今でも毎年桜祭が行われていて、興福寺と親しい日系三世のサンディ・トシユキ嬢も、まだ若かりし頃桜プリンセスに選出されてお祭に参加されたと話しておいででした。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
興福寺のyoutube

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茶市~新茶の香り

2018年4月16日

4月15日日本に煎茶文化を伝えた黄檗宗祖隠元禅師をたたえての第11回「興福寺文化祭~茶市」を催しました。
前夜の台風のようなお天気で心配されましたが、見事に晴れて多くの参拝の方が来山されました。
10時の開会式に続いて、日本礼道小笠原流長崎県支部の皆様による献茶式では、東彼杵の摘み取ったばかりの新茶をご本尊のお釈迦様と隠元禅師にお供えしました。
続いて、長崎史談会会長の原田博二先生の記念講演では、80名近い参加者は熱心にお話を聞いておられました。
そのころになると、境内には香しい新茶を窯入りする香りが漂ってきました。
お茶といえば、長崎では八女や嬉野が有名ですが、長崎県でのお茶の消費量は圧倒的に東彼杵のお茶とのこと。
その東彼杵のお茶は甘みがあって、大変美味しいのです。そして、隠元禅師が伝えた釜炒りのお茶を再現されている茶農家がふえているとか。大変嬉しいことです。
是非、東彼杵のお茶を一度味わっていただきたいと思います。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
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東明文化祭~茶市

2018年4月11日

~隠元禅師東渡364年記念~
日本に煎茶文化を伝えた隠元禅師をたたえて
第11回興福寺文化祭

日時:4月15日(日)10時~15時
場所:東明山興福寺 入山料 300円 

献茶式:10時
お 話: 11時 長崎史談会会長原田博二先生
◎手炒り釜炒り茶実演・体験 10時より
   摘立ての生茶で、釜炒りや手もみの体験
◎普段非公開の隠元さんのかけ軸を特別展示
◎東彼杵町物産展;新茶 苺羊羹 鯨肉 味噌等
◎東彼杵日本茶インストラクターによる
美味しい新茶の入れ方教室:11時~15時 

観て、学んで、味わって楽しい一日をどうぞ

主催:東明山興福寺
共催:東彼杵町役場,そのぎ茶振興協議会,
東彼杵手炒り釜炒り茶保存会

満開の牡丹やアメリカ花水木もお楽しみに



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
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牡丹かな、牡丹かな

2018年4月8日

日本では花といえば桜ですが、中国では牡丹です。
牡丹は「花王」や「花神」「百花の王」と呼んで、着物の柄や器、家具などの模様に好んで使われてきました。
茶席では、牡丹は風炉の花で、五月からの席に用いますが、興福寺境内の牡丹は、年々開花が早くなってきていてすでに満開です。
先代住職が、特に好んで大事に育てていましたが、それに加えて20年ほど前に寺町側の石垣が崩壊して、その工事完工の祝いとして頂いたのが牡丹でした。赤あり、桃色あり、白に珍しい黄色などが鮮やかに揃っています。
どうぞ、お出かけください。



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花まつり~釈尊降誕会

2018年4月7日

4月8日はお釈迦様のお誕生日です。日本全国の仏教寺院ではお釈迦様の誕生日を御祝いする法要が行われます。

興福寺では、例年通り大雄宝殿に花御堂(はなみどう)を設置し、お釈迦様の誕生仏をお飾りします。お誕生仏に甘茶をかけて(灌仏=かんぶつ)お祝いいたしましょう。
庫裡では、お抹茶席を用意しています。花まつりにちなんで紅白の桜の口砂香(こうさこ)とお抹茶で一服なさって下さいませ。
容器持参していただければ甘茶をおわけします。

*灌仏:誕生仏に甘茶をかけてお祝いします。
10時~16時 於本堂
*お呈茶:お祝いの花菓子とお抹茶(無料)
10時~15時 於方丈の間

お誘い合わせの上ご参拝下さいませ。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
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牡丹咲く

2018年4月5日

境内の牡丹がはやも咲き出しました。
例年ですと興福寺主催の茶市のころに満開をむかえるのですが、今年は 4月8日の花まつりのころが見頃でしょうか?
皆様には、15日開催の茶市には満開の牡丹もお楽しみにと案内を差し上げたのですが。


寒からぬ露や牡丹の花の蜜 芭蕉 br>

興福寺の花まつりは4月8日午前10時より行います。どうぞお参り下さい。詳細はホームページの「お知らせ」を



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隠元禅師祥月命日

2018年4月1日

4月3日は黄檗宗宗祖隠元禅師の開山忌いわゆる祥月命日です。
黄檗宗大本山萬福寺では、午前10時半より法要が営まれます。
承応3年(1654)、63歳という高齢をおして渡来され、日本文化に多大な影響を与えられました。
インゲン豆やスイカ、茄子、もやし、蓮根、孟宗竹等の食材や胡麻豆腐、胡麻和え、ケンチン汁などの調理法そして煎茶、釜炒り茶、印鑑、象眼、ダイニングテーブル、明朝体文字などのほとんどが、現在日常茶飯事目にし、口にし、そして手にするものばかりです。
萬福寺は、京都は宇治にあります。
禅師のはたされた偉業を顕彰しながら、異国情緒豊かな境内を散策してみては如何でしょうか。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
興福寺のyoutube

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