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瓢箪

第32回紫陽花季~雨にけむる花たち

2018年5月22日

~赤寺へ行こう~
第32回紫陽花季~雨にけむる花たちご案内

紫陽花に色めく風となりにけり 稲畑汀子


興福寺では恒例の「紫陽花季~雨にけむる花たち」を5月25日より開催いたします。

長崎の鳴滝に勉学塾を開いた医学者シーボルトが、いずこかの寺より譲り受けたのが山紫陽花。それを母国に持ち帰り、いつしか今のような西洋紫陽花に品種改良されたと言われています。
いずこかの寺というのは、さて一体どこの寺でしょうか?鳴滝に近い春徳寺の先代ご住職にお尋ねしてみことがありましたが、どうも違うようです。
さて、シーボルトの日本植物誌で紹介されている山紫陽花の「紅額」や「七段花」。「紅額」の咲き始まりは真っ白。やがて縁が薄い桃色からまさに紅色に。境内にも沢山の紅額が花を咲かせています。
そろそろ雨の季節。雨に濡れた石畳、おおぶりの紫陽花や額紫陽花、可憐な山紫陽花それぞれが雨の季節に似合います。
花を愛でたあとは、お抹茶を一服どうぞ。主菓子の「紫陽花」は長崎の名舗寿福製で当寺のオリジナルです。
  また、紫陽花の変化(へんげ)を何度でもご覧頂けるように「紫陽花パスポート」を発行しました。
どうぞ、お誘い合わせのうえご来山くださいませ。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
興福寺のyoutube     

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興福寺合祀墓落慶式

2018年5月15日

昨年より工事を進めておりました興福寺合祀墓「東明燕(とうめいえん)」が完成し、落慶式を行いました。
落慶式当日は、強烈な雨男の住職の面子を証明したかのような大雨でしたが、多くの檀家の方々が参列されました。
合祀墓は、碁盤のように設計されていて、中央正面にはガラス製の墓標がたち、お釈迦様の涅槃の姿が彫られています。
亡くなった方々がお釈迦様のお体の中にもどるという形です。
どうぞ一度お参りください。


興福寺の紫陽花まつり「紫陽花季~雨にけむる花たち」は5月25日より 開催です。詳細は興福寺ホームページのお知らせをご覧下さい。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
興福寺のyoutube

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五月~風炉のころ

2018年5月7日

茶席では五月から風炉。
つい先日、ご招待にあずかった茶席では沈香のすっきりとした香りで迎えていただき、涼やかなおもてなしに感動して入席しました。
冬は暖かく、夏は涼しくがもてなしの基本のお茶の世界です。

豊臣秀吉が鷹狩りに出かけた際に、のどが渇いたので近くの農家で茶を所望しました。
ぬるめの、薄いお茶がたっぷりと湯飲みでだされました。のどが渇いていた秀吉は一気に飲み干し、もう一杯所望しました。すると、一杯目とお茶の濃さや温度、量が違っていたのに気づいた秀吉は、十分にのどの渇きはとれていましたが、試しに参杯目を所望しました。すると、熱く、濃いお茶が少しでてきました。お茶の濃さや温度をその都度違えてだしたこの小僧を、秀吉はそのまま連れ帰って家来としました。その者がその後の秀吉の重臣の一人となったことは言うまでもないことです。


興福寺の紫陽花まつり「紫陽花季~雨にけむる花たち」は5月25日より開催です。
詳細は、当ホームページの「お知らせ」をご覧ください。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

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