言葉のつれづれ
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瓢箪

中置きのお点前

2019年10月21日

長崎では空きの大祭おくんちが終わると一挙に秋到来と感じさせます。朝夕は肌寒くなり、空の雲も秋色です。
この時期茶席では「中置きの点前」でお客様を迎えます。
だんだんと肌寒くなってくるので、手前座の左端にしつらえていた風炉釜を、少しでもお客様に近い方へと手前座いわゆる畳の中央におきあわせるのです。
その風炉の左手に水差しを置くので、水差しは細長いものを用意します。
暑いときには涼やかに、寒いときには暖かくお客様をもてなす心を育むことを学ぶお茶の世界です。
そうするうちに来月は炉開きとなります。季節の移り変わりは早いものです。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

瓢箪

くんち花お礼

2019年10月17日

長崎の諏訪神社の秋の大祭おくんちは今年も賑やかに終わりました。 街はまたもとの静けさを取り戻していて、一挙に秋到来と感じさせます。

町中ではおくんちの踊り町の男衆が走り回っています。
紋付き羽織に長着のうしろをはしょって、下には唐人パッチといういわゆるすててこ姿の格好で、大福帳を抱えています。
おくんちにお諏訪様に奉納をした各踊り町の担当者が「花御礼」にまわっている光景です。
おくんちでは、奉納の当番となった踊り町や出演するお知り合いに御祝いの「御花」を差し上げます。
前もって、各踊り町の世話役が「呈上札」とよばれる名刺を差し上げ、いただいた方は「お花紙」というのし紙に名前を記入して渡します。そして御祝いのお祝儀であるお花はその場で渡さず、踊り町の町事務所に届けます。
おくんち期間中に、このお花紙をもらった店や家をまわっての「庭先回り」をおこなうのです。これはもちろんそれぞれの商売繁盛や除厄・招福祈願を願ってのことです。
そして、おくんちが終わると、お花をいただいた「花御礼」の札を配ってまわるのです。お花をいただいた方々への御礼です。
この光景もなかなか風情があって、大変おもしろいのです


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

瓢箪

神無月(かんなづき)

2019年10月2日

十月は神無月
神無月の語源には諸説ありますが、全ての神々が出雲に集合して、一年の諸催事を決めるのだとか。
ですから出雲以外には神様が留守をするというので神無月。出雲では「神在月(かみありづき)」というのだそうです。
また、稲刈りの時期でもあるので、五穀豊穣を神様に願うので、神無月の「無」は「の」の意味から「神の月」という説もあります。

さて、どちらの説が正しいか。

ちなみに、この月長崎ではおくんちが開催されます。
お諏訪の神様がお下りになって、社はお留守となるのですが・・・。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

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