言葉のつれづれ
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瓢箪

中置きの点前

2020年10月21日

10月も下旬となり、日中は暖かな日差しですが、朝夕はめっきりと肌寒くなりました。
藤袴が咲き誇っていて、まさに境内は秋色です。
この時期茶席では「中置きの点前」でお客様を迎えます。
だんだんと肌寒くなってくるので、手前座の左端にしつらえていた風炉釜を、少しでもお客様に近い方へと手前座いわゆる畳の中央におきあわせるのです。
その風炉の左手に水差しを置くので、水差しは細長いものを用意します。
暑いときには涼やかに、寒いときには暖かくお客様をもてなす心を育むことを学ぶお茶の世界です。
そうしているうちにもう来月は炉開きとなります。季節の移り変わりは早いものです。


◎向井万里子嬢の紫陽花季展は、すでに終了していますが、下記のHPでまだご覧になることができます。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム
https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/  

瓢箪

冬支度

2020年10月16日

長崎では、長崎の氏神諏訪神社の祭事で季節が動きます。
お諏訪様の秋の大祭おくんちは10月の開催ですが、そのおくんちに踊りや出し物を奉納する踊り町(おどりちょう)の稽古始めが6月1日で、これを小屋入りといいます。
その小屋入りに合わせて、長崎では住まいを夏自宅にしつらえます。また還暦や厄入りなどのお祓いもこの日に行うのが習わしです。
そしておくんちの最終日10月9日になると、町は冬支度に衣替え。衣服も単衣から袷にと変わります。
興福寺でも、9日になると簾や御簾戸をはずして障子や襖にかえ、夏茣蓙から緋毛氈を敷きかえて冬のしつらえとします。
今年はこのような状況でおくんちが中止となりましたが、やはり住まいを冬支度にしつらえなおし、衣服も冬物となさる方が多かったようです。
いつもおくんちの時期に月命日でお参りする檀家様宅で「今年はおくんちが中止だったので、障子の張り替えはしませんでした。毎年おくんちまでには張り替えてお客様をお迎えするのですが」と話しておいででした。


◎向井万里子嬢の紫陽花季展は、すでに終了していますが、下記のHPでまだご覧になることができます。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム
https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/  

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観月の宴

2020年10月11日

「茶熟して清香有り 客到るは一に喜ぶべし」
~清らかな香りをたててお茶が飲み頃。
折りも折りとて、茶を共にしてくれるお客がやって来た
なんと嬉しいことだろう~

黄檗宗宗祖隠元禅師が、中国より持参された大きな茶罐(急須)には上記の詩が刻まれ友人と茶を共にする心はずみが詠われています。
仲秋の名月は過ぎましたが、観月の頃、禅師も本堂の甍越しに昇る月を愛で、訪れる人びとや弟子たちにこの茶罐でたっぷりのお茶を振る舞われたことでしょう。
禅師のかずかずの偉業に想いをはせながら、観月のひとときをご自宅で過ごしてみては如何でしょう


◎向井万里子嬢の紫陽花季展は、すでに終了していますが、下記のHPでまだご覧になることができます。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
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新米のころ

2020年10月4日

山形より今年の新米が届きました。
東京在住の檀家さんが山形まで出かけて行ってお米を作っておられるので、お願いして興福寺分を作って頂いただくようになってからもう十数年です。
届いたお米に感謝をして、三宝にのせてお供え。
そして精米して炊きあげて再びお供え致しました。
炊きあがったお米は真っ白で、なんともいえぬかぐわしい香りがして、おかずもいらぬほど美味しいものです。
興福寺でお出しする普茶料理では、最後に炊きたてのご飯とお新香をおだししますが、一番気を入れるのは精米したての米と水加減、それに炊きたてをおだしすることです。
京都で人気の,ある料理店では、コースの最後に釜炊きしたご飯とめざしがでて「うちのメインディッシュ」と言われます。
しかし、お米を食する中国でも、ご馳走の最後にご飯とお新香がでる、ということはないようですね。
宮中では、今でも皇居の御田で作られた天皇陛下の初穂が、神嘗祭で奉納されるそうです。


◎向井万里子嬢の紫陽花季展は、すでに終了していますが、下記のHPでまだご覧になることができます。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
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中秋の名月

2020年10月1日

10月1日は中秋の名月
今日はお天気もよろしいので、見事なお月様をお参りできることでしょう。
中国では、中秋節には月餅をおくる習慣があります。月餅の有名店では買い求める人で行列ができるとか。
もともとは家族そろって、家庭円満の象徴である月餅を皆でいただく習慣だったものが、お世話になった人や友人に月餅を贈る習わしになったとか。
胡桃や蓮の実、胡麻餡などその中身は大変豪華になっています。特に塩漬けのあひるの玉子がはいっているものは、黒い餡の真ん中に黄色い玉子があって、まさに夜空のお月様そのものです。
興福寺の名物の「こうふくまんじゅう」は、一口サイズの月餅です。
黄檗宗宗祖隠元禅師にちなんでインゲン豆の餡に、境内にそだつ仏手柑の酸味をプラスして大変美味しく仕上がっています。
月餅には興福寺の「興」と「福」の文字がハート型に刻まれています。
本堂前の樹齢400年のソテツの実がハートの形をしているところからのデザインです。いちどご賞味ください


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
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神無月

2020年10月1日

10月は神無月。
神無月の語源には諸説ありますが、よく言われるのは「神のいない月」。
全ての神様が出雲に集まって一年の事を話し合うために、出雲以外には神様はいなくなるというのです。実際に、出雲では10月を「神在月=かみありづき」というのだとか。
またあるいは、この月に稲刈りをして五穀豊穣を願う、ということから神無月の無は「の」という意味の「神の月」と、いう説もあります。
さて、どちらがもっともな説か、「神様」におたずねしてみましょうか。

神無月の長崎では,長崎の氏神諏訪神社の大祭おくんちが開催されますが、残念ながら本年は中止となりました。
例年ですと、毎日のようにおくんちに奉納される出し物の稽古の声が聞こえてきて賑やかなのですが。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
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