言葉のつれづれ
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瓢箪

アマビエ

2020年4月28日

江戸時代後期の肥後国(現・熊本県)に現れたという半人半魚の妖怪。
この話は挿図付きで瓦版に取り上げられ、遠く江戸にまで伝えられたと記録に残っているそうです。
「弘化3年4月中旬のこと、毎夜、海中に光る物体が出没していたため、役人が赴いたところ、それが姿を現した。姿形について言葉では書き留められていないが、挿図が添えられている。
その者は、役人に対して「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ。」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行った 」(「ウィキペディア(Wikipedia)」)

長崎市内の和菓子店ではアマビエの主菓子が販売されて話題になっています。また、出入りの業者様は、この絵の写しをお守りにするようお客様に配布しているとのこと。
興福寺では、住職や法務員が描いたアマビエを玄関に張り置いています。中央の墨絵のものが、瓦版に載ったものの写しです。
1日も早く終息することを願います。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ  

瓢箪

新茶の香り

2020年4月20日

新茶の季節となりました。
例年ですと、4月になると「興福寺文化祭~茶市」を開催するのですが、このような状況ですので、本年は中止いたします。

日本に煎茶文化を伝えた黄檗宗祖隠元禅師をたたえての茶市で、長崎県が誇る東彼杵の新茶をご本尊と隠元禅師にお供えするのです。
お茶といえば、九州では嬉野や八女のお茶が有名ですが、長崎の東彼杵町のお茶はいずこにもまけない美味しさで、長崎県での消費量は圧倒的に東彼杵のお茶とのこと。

興福寺と東彼杵茶とのご縁は、東彼杵町で釜炒り茶を再現する茶農家があるという記事を新聞で読んだのが切っ掛けで、是非興福寺で献茶式と茶市を、と意気投合してのことでした。
その日の朝に摘み取ったばかりの新茶の生茶を東彼杵から運び込み、大きな釜で炒り出すと、その香りが境内に漂ってきます。そして炒ったお茶を大きなむしろの上で、手揉みしりのですが、これがなかなか技がいるのです。手揉みがすむと手にはそのお茶の香りが移ってこれもまた風情。
なによりも嬉しいことは、隠元禅師が伝えた釜炒りのお茶を再現されている茶農家がふえていることです。
東彼杵役場に何度かお邪魔したことがあり、その際には必ず、もちろん東彼杵茶をおだしいただいたのですが、そのお茶の美味しかったことは感動的な思い出です。
今年の茶市中止は残念ですが、是非、東彼杵のお茶を一度味わってみてくださいませ。
画像は以前の茶市の様子です。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ  

瓢箪

牡丹咲く

2020年4月10日

日本では花といえば桜ですが、中国では牡丹です。
牡丹は「花王」や「花神」「百花の王」と呼んで、着物の柄や器、家具などの模様に好んで使われてきました。
茶席では、牡丹は風炉の花で、五月からの席に用いますが、興福寺境内の牡丹は、年々開花が早くなってきていて,もう一株花開いています。

先代住職が、特に好んで大事に育てていましたが、それに加えて20年ほど前に寺町側の石垣が崩壊して、その工事完工の祝いとして頂いたのが牡丹でした。
まもなく満開を迎えるでしょう。赤あり、桃色あり、白に珍しい黄色などが鮮やかに揃っています。
今はこういう時期で、外出も自粛せねばなりませんので、このホームページで且つ且つに花の画像をだしますので、おうちに居ながらのお花見をなさってくださいませ。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ  

瓢箪

花まつり~釈尊降誕会

2020年4月5日

4月8日はお釈迦様のお誕生日です。日本全国の仏教寺院ではお釈迦様の誕生日を御祝いする法要が行われます。
興福寺でも、本来なら大雄宝殿に花御堂(はなみどう)を設置し、お釈迦様の誕生仏をお飾りして甘茶をかけて(灌仏=かんぶつ)お祝いをいたすところですが、今年はこのような状況ですので、ご法要と灌仏は中止いたします。
花御堂にお釈迦様はお祀りいたしますので、お参りはどうぞご自由になさってくださいませ。
また庫裡での無料のお抹茶のお接待も中止といたしますので、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ  

瓢箪

隠元禅師祥月命日

2020年4月1日

4月3日は黄檗宗宗祖隠元禅師の開山忌いわゆる祥月命日です。
黄檗宗大本山萬福寺では、午前10時半より法要が営まれます。
承応3年(1654)、63歳という高齢をおして渡来され、日本文化に多大な影響を与えられました。
インゲン豆やスイカ、茄子、もやし、蓮根、孟宗竹等の食材や胡麻豆腐、胡麻和え、ケンチン汁などの調理法そして煎茶、釜炒り茶、印鑑、象眼、ダイニングテーブル、明朝体文字などのほとんどが、現在日常茶飯事目にし、口にし、そして手にするものばかりです。


4月3日開催予定の和プロジェクトYAISHI主催の平和揮毫は中止となりました。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ  

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