夏越しの大祓
2020年6月25日
6月30日は夏越祓(なつごしのはらえ)の日。
長崎の氏神諏訪神社では、毎年お祓いの儀式が行われますが、今年はこのような状況ですのでどうなるのでしょうか。
一年の半分の折り返しの月にあたって、この半年の罪や穢れを祓い、残りの半年の無病息災を祈るのが夏越しの大祓です。
夏越しといえばこの30日、京都では必ず食するのが「水無月」。
三角形の白いういろうの上に小豆をのせた和菓子で、三角は氷りを表し、小豆あんは悪魔払いを意味するのだとか。
昔、朝廷では、氷室(ひむろ)から取り出した氷を口にすると夏やせをしないといわれ、臣下にも配られたようです。
しかし、一般庶民には氷など手にはいることもないので、このお菓子ができたのだとか。
三角形の真っ白なういろうでかち割りの氷を表現したのですね。そういえば、京都の北山には氷室の地名が残っています。
なにはともあれ、今年の半分を無事に過ごせたことを感謝し、また夏の暑さをのりこえられるようにと、早速水無月をいただきましょうか。
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
梅雨寒し
2020年6月21日
梅雨寒や句屏風をたて香をたき 武原はん女
梅雨,降り続く雨で部屋の中がなんとなくカビくさいとき、沈香や白檀等のお香をたくと、すっきりとします。
以前、雨の日にお邪魔した茶道の先生宅で、玄関を開けるとしゃきっとした伽羅の香りがまずお出迎え。そして上がりがまちには紫陽花色した手ぬぐいがお盆にのせて用意されていました。どうぞお使い下さいとの心遣い。
雨に濡れて、少々うっとうしい気分だったのが、心のこもったおもてなしに癒されたことを思い出します。
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雨にけむる花たち
2020年6月16日
長崎も梅雨入りして、毎日うっとうしい雨降りの日が続きます。
境内の紫陽花はもうそろそろ終わりを迎えます。
今年は特に花付きもよく、また例年以上に色鮮やかな花です。
画像は山紫陽花の「紅(くれない)」で、咲き始めは真っ白でだんだんと紅くそまり、最後はご覧のようにまさに深紅と変化します。
そして、終わるとくるっと花が下をむくのです。その姿が大変愛おしく、今年もよく咲いてくれて有り難うと声をかけたりします。
紫陽花が終わると長崎は一挙に夏を迎えます。
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
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紫陽花の野
2020年6月10日
紫陽花は長崎市の花。
わざわざ遠出しなくとも、近くで楽しんでもらえばと、先代住職が丹精込めてそだてた紫陽花が
いまは境内いっぱいに花を咲かせています。
鉢は千をこえて、種類は百種類以上に増えました。それこそ、この時期にわか仕立ての紫陽花の野です。
長崎市が主催する紫陽花まつりは今年で終了とか。
ドイツの医学者シーボルトが、市内のお寺より紫陽花の苗をもらって母国にもどり、それが今のような紫陽花にへんげして世界中に広まったのです。長崎はシーボルトとの縁があっての紫陽花なのですが、とても残念ですね。
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
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紫陽花~雨にけむる花たち
2020年6月6日
興福寺の紫陽花まつり「紫陽花季~雨にけむる花たち」は今年中止しておりますが、境内の紫陽花は今が見頃。どうぞお出かけください
長崎の梅雨入りは来週あたりのようです。
古来より、日本人は梅雨のうっとうしい雨にさえ楽しむ心を持っていました。紫陽花こそ雨に似合います。
境内の紫陽花のほとんどが山紫陽花で、西洋紫陽花と違って可憐な姿が人気です。
その中でも人気は画像の柏葉紫陽花。その名の通りに葉が柏の葉に似ているところからで、このようにプラミッド状に花を咲かせます。
また、お客様のご要望があり、例年通りに山紫陽花の紅(くれない)の苗と鉢植えを松尾園芸様が販売されています。
そして紫陽花の頃のお楽しみの一つ、お抹茶も紫陽花の主菓子でお出ししていますので、お花を愛でながら、どうぞ一服なさってください。
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
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