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瓢箪

第35回紫陽花季~雨にけむる花たち

2022年5月16日

~赤寺へ行こう~
第35回紫陽花季~雨にけむる花たちご案内
紫陽花に色めく風となりにけり 稲畑汀子

興福寺では恒例の「紫陽花季~雨にけむる花たち」を5月24日より開催いたします。
長崎の鳴滝に勉学塾を開いた医学者シーボルトが、いずこかの寺より譲り受けたのが山紫陽花。それを母国に持ち帰り、いつしか今のような西洋紫陽花に品種改良されたと言われています。
いずこかの寺というのは、さて一体どこの寺でしょうか?鳴滝に近い春徳寺の先代ご住職にお尋ねしてみことがありましたが、どうも違うようです。
さて、シーボルトの日本植物誌で紹介されている山紫陽花の「紅額」や「七段花」。「紅額」の咲き始まりは真っ白。やがて縁が薄い桃色からまさに紅色に。境内にも沢山の紅額が花を咲かせています。
そろそろ雨の季節。雨に濡れた石畳、おおぶりの紫陽花や額紫陽花、可憐な山紫陽花それぞれが雨の季節に似合います。
花を愛でたあとは、お抹茶を一服どうぞ。主菓子の「紫陽花」は長崎の名舗寿福製で当寺のオリジナルです。

また、紫陽花の変化(へんげ)を何度でもご覧頂けるように「紫陽花パスポート」を発行しました。
どうぞ、お誘い合わせのうえご来山くださいませ。


*扉の画像は山紫陽花の「紅楽」の咲き始めです。
咲き始めは真っ白。そして段々と紅く染まっていきます。そのへんげの様子をここでおつたえしていきますので、お楽しみに



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ ◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

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第16回興福寺文化祭・茶市

2022年5月8日

~隠元禅師「厳統大師」諡号追贈記念~
日本に煎茶文化を伝えた隠元禅師をたたえて
第16回興福寺文化祭・茶市

日時:5月15日(日)10時~15時
場所:東明山興福寺 入山料 300円 

開会式~献茶式:10時
献茶:日本礼道小笠原流長崎県支部
お 話: 11時 長崎史談会会長原田博二先生

◎手炒り釜炒り茶実演・体験 10時より
摘立ての生茶で、釜炒りや手もみの体験
◎普段非公開の隠元さんのかけ軸を特別展示
◎東彼杵町物産展;新茶 羊羹 鯨肉 味噌等
◎東彼杵日本茶インストラクターによる 美味しい新茶の入れ方教室:11時~15時 

観て、学んで、味わって楽しい一日をどうぞ
主催:東明山興福寺
共催:東彼杵町役場,そのぎ茶振興協議会,
東彼杵手炒り釜炒り茶保存会

咲き出した山紫陽花もお楽しみに



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ ◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

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五月~風炉のころ

2022年5月1日

五月は風炉の季節。
茶席では炉を閉じて風炉をしつらえます。
釜や炭は炉の時期よりこぶりのものを揃え、お床には、篭やぎやまんの花入れを使って、涼やかにお客様をもてなすしつらえを心得ます。
冬は暖かく、夏は涼しくがもてなしの基本です。

季節がかわると必ずこのお話をいたします
豊臣秀吉が鷹狩りに出かけた際に、のどが渇いたので近くの農家で茶を所望しました。
ぬるめの、薄いお茶がたっぷりと湯飲みでだされました。のどが渇いていた秀吉は一気に飲み干し、もう一杯所望しました。すると、一杯目とお茶の濃さや温度、量が違っていたのに気づいた秀吉は、十分にのどの渇きはとれていましたが、試しに参杯目を所望しました。すると、熱く、濃いお茶が少しでてきました。お茶の濃さや温度をその都度違えてだしたこの小僧を、秀吉はそのまま連れ帰って家来としました。
その者がその後の秀吉の重臣のひとりとなったことは言うまでもないことです。


「興福寺文化祭・茶市」は5月15日開催

興福寺の紫陽花まつり「第30回紫陽花季」は5月下旬の予定。
紫陽花の咲き具合で決定次第、ホームページにてご案内いたします。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ ◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

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