~琵琶と声とフルート~ デュオコンサート
2024年10月26日
琵琶奏者上田純子嬢とフルート奏者ウィル・オッフェルマンズ氏のコンサートを25日に開催しました。
第一部は、
オッフェルマンス氏のフルートで「鶴の巣ごもり」、続いて
上田純子嬢の薩摩琵琶と語りで「義経」を、そして二人のデュオで「壇ノ浦」が演奏されました。
第二部は、オッフェルマンス作曲「隠元禅師の夢」
静かに始まるフルートに、純子嬢の
「鳥の唱う千林の暁」の言葉が入り、そこに
静かに、静かに木魚が、まるで「ししおどし」のようにはいってきて、
黄檗宗僧侶がお経のでだしを歌い出し、
他の和尚達が加わっての合掌となって盛り上がっていきました。
最後は、
木魚に引磐(いんきん)、太鼓などの鳴り物が賑やかに奏でて
妙鉢とよばれるシンバルの大きな打ち鳴らしで読経を終わり、
再びフルートの静かな、静かな音で終わりました。
黄檗宗祖隠元禅師が日本に多大な影響を与えられて370周年の記念の催しでしたが、つい先週のビッグニュースで、
黄檗宗大本山萬福寺の国宝指定の御祝いのコンサートとなり、日本文化に多大な影響をあたえられた禅師の偉業を顕彰する絶好の機会となりました。
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム
https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/
隠元禅師東渡三百七十年記念
2024年10月21日
~琵琶と声明とフルート~
上田純子+ウィル・オッフェルマンズ デュオコンサート
10月25日(金) 午後6時開場 6時30分開演
会場 東明山興福寺 大雄宝殿(本堂)
プログラム
鶴の巣ごもり(フルート)
義経(薩摩琵琶)
壇ノ浦(フルート、薩摩琵琶、声)
黄檗梵唄(お経)とのコラボレーション;フルートと薩摩琵琶そして上田純子の声明
チケット 4000円(当日 4500円) 興福寺にて販売中
◎10年前のコンサートの模様は下記の動画でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム
https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/
黄檗山萬福寺国宝に
2024年10月20日
黄檗宗大本山萬福寺が国指定重要文化財から国宝に指定されました。
指定は、
ご本尊釈迦牟尼仏を祀る本堂である大雄宝殿(だいおうほうでん)、
弥勒菩薩を祀る天王殿(てんのうでん)、
説法などをおこなうお堂の法堂(はっとう)が対照です。
萬福寺は隠元禅師が1661年に創建された黄檗宗の本山です。
これを機会に、是非一度お参り頂きたきますようお願いいたします。
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム
https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/
中置きの点前
2024年10月18日
長崎では諏訪神社の大祭おくんちが終わると一挙に秋到来と感じさせます。
朝夕は肌寒くなり、空の雲も秋色です。
この時期茶席では「中置きの点前」でお客様を迎えます。
だんだんと肌寒くなってくるので、手前座の左端にしつらえていた風炉釜を、少しでもお客様に近い方へと手前座いわゆる畳の中央におきあわせるのです。
その風炉の左手に水差しを置くので、水差しは細長いものを用意します。
暑いときには涼やかに、寒いときには暖かくお客様をもてなす心を育むことを学ぶお茶の世界です。
そうするうちに来月は炉開きとなります。季節の移り変わりは早いものです。
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム
https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/
くんち花お礼
2024年10月10日
長崎の諏訪神社の秋の大祭おくんちも済み、街はまたもとの静けさを取り戻しています。
そんな中、ちょっと変わったいでたちの男衆が街を走り回っています。
紋付き羽織に唐人パッチの格好で、大福帳を抱えています。おくんちの各踊り町の担当者が「花御礼」にまわっている光景です。
おくんちでは、奉納の当番となった踊り町や出演するお知り合いに御祝いの「御花」を差し上げます。
前もって、各踊り町の世話役が「呈上札」とよばれる名刺を差し上げ、いただいた方は「お花紙」というのし紙に名前を記入して渡します。そして御祝いのお祝儀であるお花はその場で渡さず、踊り町の町事務所に届けます。
くんち期間中に、このお花紙をもらった店や家をまわっての庭先回りをおこなうのです。これはもちろんそれぞれの商売繁盛や除厄・招福祈願を願ってのことです。
そして、くんちが終わると、紋付き羽織に長着のうしろをはしょって、下には唐人ぱっちといわれる所謂すててこをはいて、足袋に草履履きで、お花をいただいた「花御礼」の札を配ってまわるのです。お花をいただいた方々への御礼です。
この光景もなかなか風情があって、大変おもしろいのです。
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム
https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/
おくんち
2024年10月6日
長崎の氏神諏訪神社の秋の大祭「おくんち」は10月7日より9日までの三日間。
おくんちとは、「お宮日」または「お九日」を「おくんち」とよぶのです。
諏訪神社は「厄除け」の「諏訪大神」、「縁結び」の「森崎大神」、「海上安全」の「住吉大神」を祭る大社です。
長崎では、「お諏訪さま」とか「お諏訪さん」とよんでしたしまれていて、大きな催事である結婚式や宮参り、厄払いなどをお諏訪さんでという人が多いようです。
「おくんち」は、そのお諏訪さんのお祭りで、七日は「お下り」。三大神が御旅所までおでましになり、九日の「お上り」で、また諏訪大社におかえりになるのです。
その三大神に、「踊り町」が、各町内の出し物を7年に一度当番がまわってきて、奉納します。その奉納には、よく知られている蛇踊りがありますが、七年に一度の当番制ですから、毎年蛇踊りが観られるというのではないのです。
おくんちで、長崎は一斉に秋色となります。
どんなに寒くてもおくんちまでは単衣で、おくんちが済むと袷となります。
また、家のしつらえも、6月1日の「小屋入り」という、おくんちの奉納の稽古始めの日をさかいに夏座敷となり、おくんちにあわせて冬座敷となります。
◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ
◎インスタグラム
https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/
2024年10月の記事
24/10/26
~琵琶と声とフルート~ デュオコンサート24/10/21
隠元禅師東渡三百七十年記念24/10/20
黄檗山萬福寺国宝に24/10/18
中置きの点前24/10/10
くんち花お礼24/10/06
おくんち