言葉のつれづれ
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瓢箪

団参無事に終わり、帰国致しました。

2024年11月22日

今年は黄檗宗祖隠元隆琦禅師東渡370年の記念の年。
それにあわせて、隠元禅師の故郷中国福建省の黄檗山万福寺を参拝する旅を11月18日より4泊5日でおこないました。
団参は総勢13名で、初日は古黄檗(黄檗山万福寺)を参拝。本堂で読経のあと、日本側も檀家様方と日本語で般若心経をお唱えしました。
その後、境内に新築された精進会館で見事な素菜(スウツァイ=精進料理)を御ご馳走になりました。市内の素菜レストランのシェフを招いてのご接待に皆様大感激でした。
翌日は、厦門に移動して、興福寺と姉妹寺として友好を結んでいる虎渓岩寺を訪問。雨降る中を住職他大勢の僧侶が本式の衣姿で出迎えていただきました。法要の後は、寺の近くの名刹南普陀寺(なんふだじ)の素菜のご接待をいただき、前日の古黄檗の素菜とはまた違う見事なお料理に一同感激しながらいただきました。
最終日は、上海から長崎まで飛んで、皆様お怪我もなく無事に戻ってきました。京都と東京からのご参加いただいて旅をもりあげていただきました。
古黄檗も虎渓岩寺もまたの再会を誓って戻ってきました。

旅の細かな様子は、下記のインスタグラムでご覧になれます



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ ◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

瓢箪

白露の

2024年11月16日

白露の 己が姿をそのままに 紅葉に置けば 紅の玉
室町時代の一休禅師のうたで、
「白露はありのままの自分でいながら、紅葉の上では紅の露になる」 と云う意味です。
草木をぬらす朝露は、水晶玉のように透き通っていていますが、紅く色づいた葉の上では紅色に輝きます。しかし、露本来の姿は少しも変っていません。
ものの本当のありようを見失ってはいけない。ありのままを受けとれる自分になることが大切だという意味です



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ ◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

瓢箪

炉の花 椿

2024年11月9日

11月、炉を開いて冬仕度をした茶席では、秋草にかわって枝ものの花をしつらえます。
ここで活躍するのは椿。
椿の中で、一番早く花を咲かせるのは白色の「初嵐」です。すこしばかり先がとがったようなつぼみは、まだ堅く早咲きの風情を感じさせます。
裏千家では、炉開きの茶事で生ける椿を、一日かけてお家元が椿園で選ばれるとききます。たった一日だけの茶会の花を、それもたった一枝の椿を、その咲きかげんや枝振りを選ばれている家元の姿を想像すると、身が引き締まる想いです。

寒いときには暖かく、暑いときには涼やかにお客様をおむかえるする心の持ち方を学ぶのが茶の道です。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ ◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

瓢箪

炉開き

2024年11月1日

11月は炉の時期となり、茶道では炉開きそして口切りの茶事が行われます。
炉を開き、半年寝かせた灰をふるいます。釜や炭もおおぶりのものにして、暖かいしつらえを心がけるのです。
お茶は、茶壺にいれてねかせておいた新茶をとりだし、これを石臼で、抹茶にしていただきます。茶壺の口の封をきるので、「口切り」ともいい、茶の世界ではお正月のように大事にする行事です。
この炉開きに、あわせて障子をはりかえたり、炉用の炭を切りそろえたり、炉中の灰をふるってきれいにしたりと準備は大変忙しいものです。
お床の花は、やはり椿が一番活躍します。茶席での花は一種もしくは二種を用いるので、今からは様々な木々の葉が赤く染まり、この照り葉と椿をあわせることが定番となります。
茶席にはいると、炉中の練り香の香りがただよい、床の真っ白な椿が凛とした美しさをたたえて御客様を迎えてくれる、そのような瞬間を茶人達は喜びとするのです。



◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ ◎インスタグラム https://www.instagram.com/kofukuji_nagasaki/

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