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瓢箪新春花あそび

2012年1月1日

毎年話題のユニークな門松茶道教授の花滴庵主早稲田佳子先生。
先生に生けて頂く境内いっぱいの「寿ぎ」。鏡餅や注連縄飾りと共に、縁起物の松竹梅に赤い実ものの千両や万両そして水仙などの正月花に、晩白柚や珍果「仏手柑」の目出度い果物を本堂や玄関、床の間に飾ります。特に松は年神が宿る依代としての伝統を最も伝えるもので、寿ぎの心が伝わってきます。また柳の小枝に沢山の紅白の餅を飾る「餅花(もちばな)」は豊作を願っての習慣。しだれる餅花が、たわわに実る稲穂を意味し、一年の五穀豊穣を願うものです。庫裏の座敷には釜をかけております。茶席にふさわしい道具は、新春を寿ぐ吉祥に因んだ銘のものや丑年の図柄のもの。一服のお茶をいただいて、お目出度く幸せなひとときを味わって下さいませ。

山門のしつらえ
本堂前に供えた縁起ものの晩白柚(ばんぺいゆ)と仏手柑(ぶっしゅかん)
華やかなお飾りは紅白の花餅です。頭をたれる稲穂を表して、五穀豊穣を願うものです。
その昔は唐船入港の際にかかげた五色の吹き流しは、今は法要や催事のおりに揚げられます