半夏生が咲き出しました。
葉の半分がしろくなり、涼やかな風情です。
京都の建仁寺塔頭の両足院様は、この半夏生が名物で、開花の時期だけ一般公開をなさいます。

軸：佛心
　　中国寒山寺住職性空師筆

花：半夏生、ギボウシ

花入れ：経筒

大変可愛らしい、小振りの草紫陽花。山紫陽花よりももっと小さく、愛らしい花です。

まるで造花のような紫陽花の藍の瞳
マッチ棒くらいの大きさで、触れるとぽろりと落ちそうなくらい繊細です。

夕暮れ迫り、本堂のライトアップに照らされた柏葉紫陽花。
随分紅くなってきました。

紫陽花とともに満開だったサツキもそろそろおわりです。

珍しい甘い香りのする山紫陽花「中国琉球」
これは白のままで、へんげはしません

紫陽花に
　　きのふ紅さして今日はいかに 　　正岡子規

本堂前のしつらえ

ばんこに藍色の毛氈を敷いて、お抹茶を一服
紫陽花を愛でながらの「とき」を楽しんで下さいませ。

白紫陽花
　　切なる白を守るかな 　　　能村登四郎

今年また
　　紫陽花寺の招待状 　　小池槇女

紫陽花の
　　雨をかんじてをりし色　　山内山彦