長崎県五島に咲く「玉之浦」
真っ赤に白い縁取りが美しいこの椿は、幻の名花といわれ、人気を博しました.
しかし、心ない人たちによってその原木は枯れてしまったとのことです。

20年ほど前にいただいた小さな苗が今は大きくなって、こうして毎年花を咲かせてくれます。

臘梅の香をためてゐし日向あり 　　稲畑汀子　　　


蝋梅は、その字の通りに蝋細工のような花からの名前のようです。
黄色く、なんともいえぬ甘い香りを放ちます。
まさに迎春の花です。

餅花は正月かざりには欠かせないものですが、案外ご存じない方が多いようです。
たわわにゆれる稲穂で、五穀豊穣を願うものです。
今年は、興福寺開創四百周年記念の祝いの年。紅白のお花で寿ぎをしつらえました。

庫裏縁側にしつらえたのは
水仙と千両それに福岡の人形作家本田宗也氏の小春さん

新春花あそび

本堂回廊のしつらえ
真っ白な葉牡丹が華やかで、それに千両、香りの蝋梅、松などで正月らしい風情を

山門には大きな青竹と紅白のお花、
それに柳の餅花で華やかに生けました。

餅花は、たわわに揺れる稲穂を表し、五穀豊穣を願います。

新春花あそび
山門のしつらえ

開創４００周年を祝って青竹に紅白の花で華やかに

庫裏の仏間には、漆の火鉢に松や千両などを生けました。