ゆかりの唐僧 (3/4)

眼鏡橋を架けた第二代黙子如定禅師

黙子如定禅師

寛永九年(1632)渡来された興福寺第二代黙子如定禅師は、本堂の建立、諸堂伽藍、山門の完成に力を注いだ。11年には、興福寺への参詣者のために、参道を横切る中島川に、長さ23メートル、幅4.5メートルのアーチ型の石橋を架設した。これを記念して最近、黙子如定の像が橋のたもとに建てられた。 橋は、たびたびの大洪水で修復されているが、日本における中国明朝式石橋として最初のもので、以後石橋技術の規範とされ全国に影響を与えた。満潮のとき橋影が川面に映り、双円を描くのが眼鏡に似ているため「眼鏡橋」と呼ばれる。国指定重要文化財に指定されている。

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