文化財 (5/10)

鐘鼓楼 県有形文化財

鐘鼓楼

鐘鼓楼寛文三年(1663)の市中大火のあと元禄四年(1691)に五代悦峰禅師が再興。後に日本人棟梁により享保十五年(1730)重修、その後もたびたび修理が加えられた。建築様式は和風で、二階建て上階は梵鐘を吊り太鼓を置き、階下は禅堂とした。梵鐘は戦時中に供出して今はない。上層は梵鐘、太鼓の音を拡散させるため、丸い花頭窓を四方に開き勾欄をめぐらせ、軒廻りには彫刻をほどこし、他の木部は朱丹塗。屋根の鬼瓦は外向きが鬼面で厄除け、内向きが大黒天像で福徳の神という珍しいもの。「福は内、鬼は外」の意味と解される日本人棟梁の工夫である。

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